取材リポート 子どもたちの成長を願う
笑顔いっぱいの一日

子どもたちの成長を願う 笑顔いっぱいの一日

「今日のテーマは体験と発見です」
五十嵐敦会長は開会あいさつで子どもたちにこう語りかけた。

5月10日、新潟西ライオンズクラブ(26人)主催の青少年育成事業「ワクワク1Dayワークショップ」が、ゆいぽーと(新潟市芸術創造村・国際青少年センター)で開催され、小学生35人と大学生ボランティア10人が参加した。今回は地域のこども食堂と初めて連携し、過去を大きく上回る参加者が集まり大盛況となった。

新潟西ライオンズクラブの青少年育成事業は、約20年前の寺院での座禅合宿に始まり、アグリパークでの農業体験など、時代に合わせて形を変えながら継続されてきた。コロナ禍を経て宿泊型から1日完結型のワークショップへ移行したが、昨年は参加者17人にとどまりPRが課題となっていた。そこで今回は、地域で活動するこども食堂と協力体制を築き、市民だよりでの周知も重なり、参加者は昨年の約2倍となる35人に増加。地域連携の力が大きな成果を生んだ。

当日は天候にも恵まれ、新潟市と連携したビーチクリーンからスタート。初めて海岸清掃に参加する子どもも多く、「こんなにゴミがあるんだ」と驚きの声が上がった。自分たちの住む地域の環境問題に直接触れ、未来の海を守る意識を育む貴重な体験となった。

続いて、寿司職人から教わる「お寿司にぎり体験」。自分の手で握ったお寿司を昼食として味わい、食の大切さや職人の技に触れる時間となった。過去の参加者からは「家でもお寿司を握って家族に振る舞った」というエピソードも寄せられており、体験が家庭の笑顔にもつながっている。

午後は防災士による「災害から命を守るための日頃の備え」の講話を実施。その後の実習では、お菓子で作るポテトサラダ、ダンボールスリッパで危険物の上を歩く体験、といったユニークなプログラムを通じ、楽しみながら防災意識を高めた。

子どもたちは八つのグループに分かれ、リーダーを決めて活動。一日の体験を振り返り、感じたことをグループディスカッションで共有し、模造紙に絵で表現した。リーダーを中心に全員の前で発表することで、自立性・思考力・協調性・統率力等が自然と育まれた。最後に感想文を書き、学びを自分の言葉でまとめた。

今回の成功を支えたのが、初参加となった10人の学生ボランティアだ。開志専門職大学や新潟国際情報大学などから参加した学生たちは、こども食堂のつながりで集まり、各テーブルで元気な子どもたちを見事にまとめ上げた。学生にとってもボランティア証明書が就職活動に役立つなど、双方にメリットのある取り組みとなった。

防災士の指導で手作りしたダンボールスリッパで歩行体験

時代と共に事業の形は変わっても、「子どもたちの成長の機会を提供する」というライオンズクラブの使命は変わらない。

今回のワークショップは、地域団体・学生・クラブメンバーが力を合わせることで、子どもたちが一日で大きく成長する場となった。

2026.06更新(取材:333-A地区マーケティング・PR・IT委員長/花野友之〈新潟信濃川ライオンズクラブ〉)