獅子吼
サイパンへのYCE派遣と
台風被災地支援
阿部裕太郎(兵庫県・尼崎レオクラブ)

今年3月、330複合地区YCE委員会のお世話により、サイパン(204地区)へのYCE派遣の機会をいただきました。短期間ではありましたが、異文化の中で生活し、多くの人々と交流した経験は、国際交流の大切さを改めて実感する貴重なものとなりました。
私は2024年冬期YCEで東マレーシアへ派遣された経験もありますが、今回のサイパンは全く異なる歴史と文化が息づく地域でした。第二次世界大戦以前に日本の委任統治領だった時代の歴史的名残と、アメリカ文化、チャモロ文化が共存する環境で、ホストファミリーや現地のライオンズクラブの皆様に温かく迎えていただいたことに心から感謝しています。国や地域が違っても、「We Serve」の精神でつながっていることを肌で感じました。

4月初めに帰国し、そのわずか1週間後、台風4号(シンラコウ)がグアム・サイパンを襲いました。現地では甚大な被害が発生し、ホストファミリーもまた被災者支援に奔走していることを知りました。さらに、ユースキャンプで寝食を共にした現地の友人たち——トリスタン君、ジョン君、そしてグアムから来ていたディロン君からも、SNS等を通じて現地の惨状を直接聞きました。
「学校がずっと休校になっている」「水道も電気も止まっている」という切実な声、そして彼らが送ってきた、傷ついた街や動植物の写真は、私の胸を強く打ちました。
「お世話になった彼らのために、自分にもできることをしたい」
その思いが強く湧き上がり、335複合地区YCE委員会の団英男委員長、335-A地区レオ委員会の阪田勝紀委員長に相談してご指導を仰ぎ、5月24日に神戸・三宮の交通センタービル前で募金活動を実施しました。

当日は、335-Aレオ地区のメンバーを始め、多くの協力者の皆様にご参加いただきました。レオメンバーの多くは被災地支援が初めてで、当初は戸惑いもありました。しかし、勇気を出して通行人の方々に協力を呼びかけたところ、小さなお子さんからご年配の方まで、多くの皆様が温かい善意を寄せてくださいました。
今回の活動を通じ、レオメンバー全員が「海外の出来事」と傍観するのではなく、「困っている人に寄り添うこと」の意義を学ぶことができました。彼ら友人たちとの友情を通じて確信したのは、「心には国境がない」ということです。どんなに距離が離れていても、困難に直面した時には互いに手を取り合い、心を通わせ合える関係であり続けたいと強く願っています。
これからもライオンズ、そしてレオの仲間として、この絆を大切にしながら、国際理解と奉仕の輪を広げていきます。
(335-Aレオ地区会長/2019年入会/21歳)
2026.05更新
*YCE=Youth Camp and Exchange(ユースキャンプ及び交換)

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