投稿リポート 春の福祉祭りで
老人ホーム入所者に足湯

春の福祉祭りで老人ホーム入所者に足湯

新南陽若山ライオンズクラブ(大内一也会長/25人)は結成2年目から、周南市の特別養護老人ホーム福寿荘と隣接する知的障害者支援施設・社会福祉法人つくし園で生活する皆さんのために「福寿荘&つくし園 春の福祉祭り」を開催していた。毎年4月29日に、クラブメンバーだけでなく地域の人たちも参加し、家族と離れて暮らす皆さんにカラオケや演芸を楽しんでもらい、焼きそばやたこ焼きなどを提供して大変喜ばれていたが、新型コロナ流行の影響で全ての行事が禁止され、28回目で終了してしまった。

昨年度結成35周年を迎えた当クラブは、記念事業として福寿荘での慰問奉仕活動の復活を試みた。しかし、今では入居者の多くが要介護3以上で車椅子生活となり、以前のような福祉祭りを実施するには無理があった。新しい企画を模索する中、当時の原英二会長からユニークな足湯奉仕の提案があり、手探りで準備を進めた。

周南市から50km離れた山口市には、800年の昔、足を引きずった白キツネが小さな池に足を浸しに通い7日間で完治したと伝わる湯田温泉がある。その湯田温泉組合に足湯奉仕の趣旨を説明すると、74度の源泉300リットルを提供してもらえることになった。新企画の第1回福寿園春の福祉祭りはとても好評で、成功裡に終了した。

今年も4月29日、第2回福寿荘春の福祉祭りを開催した。当日は湯田温泉組合の源泉に向けて7時30分に出発し、お湯をくんで戻ったのは9時30分。その湯を適温に冷まし、足湯用バケツに入れて入所者の皆さんの元へ運ぶと、靴と靴下を脱がし、お湯に足を入れて温めたり、さすったり、もんだりして心身を癒やしてもらった。足湯をかけるのはメンバーの他に、支援者の女性3人にも手伝いをお願いした。

足湯を楽しんだ皆さんの中には何も言わずに黙って足をつけている人もいれば、「もったいない」と言う人、「ありがとうございます」と手を合わせる人、いろいろなことを話してくれる人などもいて、和気あいあいと時間が過ぎた。湯をかけながら私たちも勉強になった。手伝ってくれた支援者の皆さんも「いい勉強になりました」「楽しかった」「また声をかけてね」と言ってくれ、うれしい限りだった。この日は、入居者80人のうち約30人に足湯を提供できた。

午後からは、28年間続いた慰問コンサートの再開。潮音民謡同好会が、「青い山脈」や「上を向いて歩こう」など誰もが口ずさんだことのある曲を工夫をこらした演出で三味線の音色に乗せ、入所者の皆さんは声を出して歌ったり、手をたたいたりと大いに盛り上がった。続く千羽会による舞踊では「細雪」「花蕾」など全六曲を舞っていただき、春の福祉祭りは幕を閉じた。

変化の少ない日々を送っている入居者の皆さんの顔が、朝出会った時よりほころんでいたのが印象的だった。家族と離れて暮らす皆さんには、変化と刺激が必要なのだと実感した。

2026.05更新(山田圭子)