取材リポート 温かいぜんざいで
若人の挑戦を後押し

温かいぜんざいで若人の挑戦を後押し

西脇ライオンズクラブ(小山善郎会長/23人)は「まずは、やってみる」のスローガンの下、地域奉仕活動の一環として、2月15日に開催された西脇多可新人高校駅伝競走大会でぜんざい1,000杯の炊き出し奉仕を実施した。

本大会は今年で18回目を数え、冬の北播磨路を舞台に全国の高校生ランナーが健脚を競う伝統ある大会だ。高校1・2年生が新チームで熱戦を繰り広げ、将来の陸上界を担う選手たちの登竜門の大会として広く知られている。

西脇市と多可町で開催される西脇多可新人高校駅伝競走大会には、地元のみならず全国から強豪校が参加する

寒さ厳しい時期の開催ということもあり、選手や大会関係者を温かく迎え、支える地域の協力は欠かせない。

西脇ライオンズクラブでは「走る若者を食で応援しよう」との思いから、第2回から毎年この駅伝大会でぜんざいの炊き出しを続けている。

大会会場では地元の各団体による炊き出しが行われ、西脇ライオンズクラブのテント前には長い列ができた

当日は早朝から多くのメンバーが集合し、大きな炭火コンロで餅を焼き、これまた大きな鍋でぜんざい作りの準備を開始。具材の下ごしらえから火加減の調整、配膳スペースの設営など、それぞれが役割を分担しながら手際良く作業を進めていった。

湯気の立つ大鍋からは食欲をそそる甘くて懐かしい香りが立ち上り、会場には自然と笑顔が広がって長い列ができた。

レースを終えた選手たちは、ぜんざいで冷えた体を温めながら「おいしい」「元気が出る」と声を弾ませ、西脇ライオンズクラブへの感謝の言葉を口にしていた。

ライオンズが心を込めて作ったぜんざいは、指導者や大会スタッフ、応援に駆け付けた保護者、集まった地域の人たちにも振る舞われ、世代を超えた交流の場にもなった。

クラブメンバーにとっては、若者のひたむきな姿に触れることで奉仕の意義を再確認する貴重な機会となっている。「会場では募金活動も併せて実施している。これからもまだまだ続けていきたい」との声も聞かれた。集まった募金28,536円は、能登半島地震の被災地支援のために寄付された。

地域社会に根差した奉仕活動を大切にしてきた同クラブは、これからもスポーツ振興のみならず青少年育成や薬物乱用防止教室の開催など、さまざまな奉仕活動に取り組んでいくことだろう。一杯のぜんざいに込められた思いやりは、厳冬の澄んだ空気の中で確かな温もりとなり、選手たちの挑戦を力強く後押ししていた。

2026.04更新(取材:ライオン誌日本語版委員会委員長/廣田晃一〈兵庫県・姫路中央ライオンズクラブ〉)