投稿リポート 使用済み切手が
誰かの心を温める

使用済み切手が誰かの心を温める

川崎富士見ライオンズクラブ(目代健次会長/33人)は2月18日、使用済み切手の寄付先である社会福祉法人清和会(神奈川県鎌倉市)を訪問した。

清和会は、大船・鎌倉・長沢に障がい者支援や介護老人福祉など多数の施設を持つ社会福祉法人である。今回訪問した、ライオンズクラブの使用済み切手の寄付先である障害者生活支援センターは、その本部に置かれていて、52人の利用者の皆さんが通所している。

障害者生活支援センターとは、知的障がいのある利用者を就業面と生活面の両方で一体的にサポートする機関であり、利用者の福祉を目的としている。同施設には、主に自閉症を中心とする精神障がいの利用者が通い、家族が不在となる日中の見守りと共に作業を通じて情操を豊かにする活動が行われている。

そのため、あくまで利用者の実態に応じて、①外部から委託される複雑な作業に挑戦する受注班、②不安が生じないようパーソナルスペースを確保する課題班、③両者の中間的な性質を持ち、切手を新たなアートにする班に分かれて作業を行っている。

施設を案内してくれた職員からは冒頭、全国のたくさんのライオンズクラブから使用済み切手が寄付されていることへの感謝を述べられ、続いて、実際に作業する現場を見せていただいた。

集められた切手を水に浸して剥離(はくり)させ、布の上で乾燥させて、色やキャラクターといった種類別に分類していく。この際、好きなものを選別してもらうことにより、利用者の情操を高め、楽しい場としてもらっている。選んだ切手は、キャラクターを利用したしおりや、複雑な形状と色で描かれたアートに昇華していく。

でき上がった作品は、バザーなどで販売もしているが、目的はあくまで利用者の福祉であり、営利のために数をたくさん作成するのではなく、「利用者が楽しいと思う範囲で、楽しいと思うことをしてもらう」ことが徹底されていた。利用者は明るく、楽しく作業を進めており、使用済みの切手が違う形で喜びを生んでいると感じた。

こうした利用法のため、下記のものは特に喜ばれるようだ。
① キャラクターものの切手
② 絵柄が派手な外国の切手
③ 気分が明るくなる明色の切手

使用済み切手の寄付は、どのように役立っているのかとの疑問を持っていたが、販売という営利ではなく、利用者の福祉のために利用されていることを知り、単に数を集めるのではなく、利用者に喜んでもらえる絵柄を気にしながら寄付を続けたいと思った。

誰かの心を届けた切手が、使用済みになった後も、誰かの心を温めてくれる。皆さんも選りすぐりの使用済み切手を、利用者さんの笑顔を浮かべながら届けてみませんか?

2026.03更新(会計/星出光俊)