編集室
会則の精神を守り、
奉仕の灯火を灯し続けよう
ライオン誌日本語版委員会副委員長 水沼孝夫

皆様、新年を元気にお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
2026年は60年に一度の特別な年、丙午(ひのえうま)の年です。「丙」と「午」は共に陽の火を象徴し、重なることで烈火のような強烈なエネルギーが満ちる年と言われています。古来「気性が激しい」などと言う迷信が語られてきましたが、むしろ、この丙午の炎をライオンズの情熱と行動力に変えて、奉仕の輪を大きく広げていく絶好の年だと信じています。
私たちライオンズクラブは創設以来、すばらしい会則と国際協会のスローガンやモットーに支えられてきました。これらは「We Serve(われわれは奉仕する)」の精神を体現し、民主主義と互いの敬意に基づく、揺るぎない基盤です。
世界を見渡すと、民主主義の理念を揺るがすような動きが相次いでいます。国際社会においても、組織においても、恣意(しい)的なルールの変更や、独断的な罰則規定の追加、立法の精神や法の立て付けを無視するような動きは、その基盤を破壊しかねません。
また、多数決という民主的な手続きであっても、それをもって少数意見を切り捨てるようなことがあれば、専制主義的な空気が生じます。多数が決めたから正しい、という考えは一見合理的ですが、豊かな多様性を損ない、異なる視点から生まれる新しい考えを封じ込めてしまう恐れがあります。
ともすればライオンズクラブにおいても、そうした風潮が垣間見えることがあります。ライオンズ愛が高揚し過ぎた上での行動なのかもしれませんが、こうした動きは、奉仕団体であり、国際的なNGOであるライオンズクラブの根本にそぐわないものです。私たちはボランティアの喜びを共有し、互いに支え合う組織であり、強制や罰則、多数の圧力で縛るのではなく、信頼と自発性、そして全ての声が尊重される対話で結ばれるべき存在です。
丙午の炎は、破壊ではなく、浄化の火として、誤った動きがあれば正す機会に変えていかなければ、このすばらしい会則が毀損(きそん)されてしまいます。本質を忘れず、会則の精神を尊重し、少数意見も大切に聴く、そうした姿勢を大切にすることで、ライオンズはより強く、温かく結束できるはずです。
最後に、丙午は「火」の年ですが、私たちライオンズの火は、温かく照らす奉仕の灯火(ともしび)です。ライオンが胸を張り、力強く前へ進む時、世界はもっと優しく、もっと明るくなります。2026年も、どうか一緒に、この炎を燃やし続けましょう。
私たちライオン誌日本語版委員会は、ライオン誌ウェブマガジンと印刷版を通じて、多様な情報をもっと身近に皆様にお届けします。美しい写真、会員の生の声、投稿リポートをこれまで以上に充実させてまいります。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
2026.02更新(ライオン誌日本語版委員会副委員長/水沼孝夫<栃木県・真岡ライオンズクラブ>)

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