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GAT日本はミッション1.5の会員拡大の一環として、11月19日に東京・永田町の衆議院会館で全日本女性シンポジウムを開催しました。シンポジウムは多くの非会員（ノンライオン）にご参加いただくことが開催要件となります。

当日はNPO法人6団体、財団法人1団体からの参加を含むノンライオン61人をお迎えし、予定を34人上回る総勢334人が集いました。主催者としてはありがたい限りです。会場にはライオンズクラブに所属する国会議員の方々が次々とあいさつに訪れました。シンポジウムの模様は、今期入会した全国の女性会員がZoomで視聴しました。

目的はライオンズの奉仕活動について論じ合い、多くの方の理解と協力を得て組織を大きくしていくことです。組織の体制は1年で入れ替わりますが、困窮家庭の食料支援や小児がん、心の健康などの奉仕には継続が求められます。シンポジウム開催に向けて、各地区での女性リーダーの活躍と持続可能な奉仕活動をテーマに準備を進めました。

長きにわたり女性会員の拡大推進に一方ならぬ尽力をいただいている山田實紘元国際会長の基調講演では、ライオンズクラブの活動を通じた世界的な女性の権利向上の重要性が強調され、女性の能力を引き出し、力を与え、権限を与え、主体的に行動できるよう支援することで会員減少が続く組織の活性化を図り、新会員を獲得することで奉仕活動を拡大していくよう指導してくださいました。これを受けて、同じく女性比率が低い政治の世界から4人の衆議院議員を招いてのワークセッションに移りました。

ワークセッションのテーマは「ガラスの天井を打ち破る」。モデレーターの岡本三成議員（公明党／東京綾瀬ライオンズクラブ会員）は国際ビジネスの豊富な経験からくる現場感覚と理論を兼ね備えた政策通で、セッションを明るくリードされました。パネリストの野田聖子議員（自民党／岐阜西ライオンズクラブ会員）は「女性活躍」「子育て」「社会的弱者の支援」と生活に密着した体験から多様性への理解を説き、人間味あふれる言葉で一貫したインクルーシブの価値観を示されました。官僚出身で政策立案に長けた玉木雄一郎議員（国民民主党／香川県・三木さぬきライオンズクラブ）はライオンズ会員の寄付に触れ、免税であって良い分野という指摘がありました。ライオンズクラブと行政のやり取りには時間がかかることが多く、政治が関与することで分かりやすく実感できる結果が生まれるのではないかと期待が膨らみました。3人目のパネリスト、新人でありながら若手・女性議員の視点をもっと政治に反映させたいと党首選挙に立った吉田はるみ議員（立憲民主党）は、男性中心になりがちな組織に挑み政治の構造を変えたいと意思表示されました。このシンポジウムにぴったりの布陣でとても勉強になりました。WYPT、ウィメンズスペシャリストの女性リーダー5人とのやりとりではライオンズの奉仕活動について示唆に富んだお話をいただき、もっと時間を取るべきであったと反省しています。

昼食をはさんで午後からは、ウェルビーイング（心の健康・社会的に良好な生活・身体の健康）、持続可能な子ども食堂、思いやりプロジェクト（特別支援学校フットサル大会と寺子屋事業・認知症サポーター育成・思いやりナプキン）の三つのテーマで分科会を行いました。どの分科会もGAT副エリアリーダー、WYPTコーディネーター、ウィメンズスペシャリストが心を込めて運営に当たりました。

シンポジウムの最後は、高齢社会に対応する「ダレデモダンス」の講習で、開発者であるダンス＆ボーカルグループTRFのSAMさんの指導を受けました。予想以上の反響で140人収容の多目的ホールに入りきらず、会議室2室にスクリーンを用意して参加していただきました。ダレデモダンスはリハビリテーションにも有効ということで、WYPTでは福祉施設の訪問などに応用した奉仕活動を展開していきます。

終始熱気いっぱいのシンポジウムの終了後、参加されたノンライオンが入会されたといううれしい報告が相次いでいます。既に在籍されている女性会員の皆さんには、ご自身の会長期にブレーンとなって共に奉仕ができる友人をクラブに招請されることをお勧めします。

シンポジウムの運営には一般社団法人日本ライオンズのご支援をいただきましたことに感謝申し上げます。併せて国際協会のニューヴォイスシンポジウム補助金を活用しました。また、330複合地区運営委員会のお力添えにより無事終了することができました。関係各位に感謝申し上げます。

2025.12更新（GATエリアリーダー／小川晶子〈東京ウィル ライオンズクラブ〉）