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クラブカンファレンス報告

キャンパスライオンズクラブカンファレンス報告

全国でキャンパスライオンズクラブの設立が進む中、2025年は既に11クラブが認証されました。しかしながら、学生会員が一堂に会し、活動を共有し親睦を深める機会が今までありませんでした。

今回、初めてキャンパスライオンズクラブカンファレンス(以後カンファレンス)を開催した目的は、①学生会員がライオンズクラブ国際協会の組織と概要を学ぶ。②学生会員同士が活動内容を共有し、懇親を深める。③スポンサークラブ、ガイディングライオン、今後結成を考える会員が現状を把握し、課題を共有し、課題解決と今後の結成について意見を共有することでした。

GAT日本はカンファレンスの形式は名古屋市のウィンク愛知を会場とする集合型研修とし、Zoomやビデオメッセージを併用しつつ、11月22、23日の2日間で開催されました。一般社団法人日本ライオンズのご支援もいただきました。学生会員以外の会員からは参加費5,000円を徴収し、それを学生への旅費の補助として使用しました。カンファレンスにはキャンパスライオンズクラブや、クラブ支部の学生会員30人と、一般会員が42人の計72人が参加し、Zoomでは10人が参加しました。

初日には11クラブの学生会員から報告がありました。現地参加での報告が4クラブ(岐阜医療科学大学、金沢城北支部、島根県・周南公立大学キャンパス、中部国際医療学院)、Zoom参加での報告が4クラブ(八戸工大ばんらぼ、土浦SORAライオンズクラブSWEET支部、熊本火の国キャンパス支部、宮崎国際大学)、ビデオメッセージ報告が2クラブ(島根県立大学あかえんぴつくんキャンパス、同DSACキャンパス)、PDF報告が1クラブ(島根県・浜田橙蘭キャンパス)でした。

各クラブの活動は献血・骨髄バンク、防災・非常時の準備、糖尿病予防、レモネードスタンド、薬物乱用防止、こども食堂支援、英語弁論大会、清掃活動、フェスティバル開催でのLCIF寄付など多岐にわたり、学生のアイデア、若さ、活力にあふれた報告を得ました。

また、田名部智之国際理事、マーズ佐子オセアル調整事務局長によるライオンズクラブについてのセミナー、山崎もとみ日本ライオンズ副理事長による「キャンパスライオンズクラブ結成の経緯について」の講演も行われました。

懇親会においては、始めは緊張していた学生会員も同世代同士ですぐに打ち解け、さまざまな活動内容を共有し、連絡先を交換して交流・懇親を深めることができました。

2日目には学生会員と一般会員に分かれて、ライオンズ公認講師がそれぞれワークショップを開催しました。学生会員のワークショップでは奉仕活動、活動の工夫・リーダーシップ、継続性・会員を増やす工夫についてグループ討論が行われました。

活発な討論もあり、奉仕活動に対しての意欲が増し、自立したクラブに向けての内容が示唆されました。一般会員のワークショップでは、キャンパスクラブ設立時のアプローチの仕方、必ず何年かで入れ替わる会員の継続性の問題点と維持する工夫、会費の在り方等の問題点や工夫についての討論が行われました。卒業後にもOBとしてキャンパスクラブに残る方法や、地元のライオンズクラブを紹介する方法なども有効と考えられました。両ワークショップからの報告を受け、今後につながる会であったと思います。

アンケート結果でも良好な回答が得られましたが、今後の問題点としては開催時期、遠方からの移動手段、補助の問題が挙げられました。

今回、盛会のうちに日程を終え、参加者は目的を達成することができました。キャンパスライオンズクラブは設立だけでなく、学生会員自身が自立した活動と運営をするために継続した支援が必要であることが共有されました。また若い会員が増えることで、青少年育成にも寄与し、会員拡大につながることが示されました。

ご協力いただいた関係者に感謝申し上げると共に、来年以降も開催を検討し定期開催に至れば幸いです。

2025.12更新(ライオンズ公認講師/山田実貴人〈岐阜県・美濃加茂ライオンズクラブ〉)