トピックス オリベイラLCIF理事長
日本公式訪問報告

オリベイラLCIF理事長日本公式訪問報告

9月22~25日の日程でファブリシオ・オリベイラLCIF理事長夫妻が日本を公式訪問されました。334-A地区の多くの皆さんと空港でお迎えした翌日には、元国際理事やLCIFエリアリーダー、複合地区コーディネーターの会議に出席され、日頃の活動に感謝し、今年度目標達成に向かって共に進む仲間として親睦を深められました。24日午前には中日新聞社社長、愛知県知事、及び在名古屋ブラジル総領事と懇談し、約60年前に設立されたLCIFにとって日本は最大の寄付国であり、日本のライオンズ会員の寛大な支援が世界中で役立っていることを話されました。

午後に開催された公式訪問式典には、全国から320人を超えるライオンズの皆様にご出席いただきました。理事長は式典での講演で、日本が最大寄付国として1968年のLCIF設立以来4億3,200万ドルを超える寄付でご支援くださっていることへの感謝を述べられました。そしてその支援で長年LCIFが続けてきた失明の予防と治療普及の取り組みが世界的に高い評価を受け、9月12日に視力の世界におけるノーベル賞といわれる2025年アントニオ・シャンパリモー・ビジョン・アワードを受賞したことを報告されました。

オリベイラ理事長はまた、LCIFが時代や社会の変化に応じて開発している多様な寄付プログラムに触れ、その一つである2020年に始まった遺贈寄付プログラム「ライオンズ・レガシー・ソサエティ」は、LCIFを家族のように思い、生涯にわたってご支援くださる会員を称えるプログラムであると紹介されました。このプログラムは日本でも2年前に始まり、現在26人が未来にレガシーを継ぐメンバーになられています。式典では昨年度新しくメンバーになられた栢森新治元国際理事・元LCIF理事(愛知県・名古屋ウエスト ライオンズクラブ)に表彰盾が贈呈されました。また、近年関心の高まりを見せている企業との協力についてもお話しされました。企業との協力にはさまざまな形がありますが、日本でもLCIFを通じた人道奉仕に共感する企業による寄付が増えています。式典ではLCIFをご支援くださる多くの企業を代表し、一度に行われたものとしては最高額の寄付をされた335-A地区のL葛村一弘(兵庫県・川西ライオンズクラブ)に表彰盾が贈呈されました。

オリベイラ理事長から表彰盾を受け取る栢森新治元国際理事・元LCIF理事

世界で山積する人道的な課題解決に取り組むライオンズに対し、LCIFが「資金がなくて支援できない」と言うことがないようにするため、オリベイラ理事長は今後も日本の協力をお願いすると同時に、LCIFはライオンズによる人道奉仕事業を支援するために存在すること、そのために良い事業を計画しLCIF交付金を活用してほしいと呼びかけました。

また今回の式典では、公益財団法人日本ライオンズが主催する全国特別支援学校フットサル大会をLCIFが交付金を通して支援することを認めたパートナーシップ協定の覚書署名式も行われ、オリベイラLCIF理事長と小野寺眞悟(公財)日本ライオンズ理事長が署名文書を取り交わしました。

続く晩餐会ではLCIFへの個人寄付者、クラブ、地区リーダーの皆様への各種表彰が行われました。理事長とさまざまなグループや表彰者の皆様との写真撮影が行われ、この機会に旧交を温める皆さんの笑い声が聞こえる和やかな雰囲気の中、2時間半という時間があっという間に過ぎました。

最後になりますが、晩餐会で寄付にご協力いただきました皆様、大変ありがとうございました。この場をお借りして、募金総額55万1,780円が2025年台湾水害支援の災害指定寄付でLCIFに寄付されたことをご報告いたします。また、総額170万ドルを超えるメジャーギフト及びリードギフト誓約もいただきました。ありがとうございました。

オリベイラ理事長は10月の札幌OSEALフォーラムで再来日される予定です。LCIFでもさまざまな企画を鋭意準備中です。皆様またフォーラムでお会いしましょう。

2025.10更新(LCIF理事・元国際理事/鶴嶋浩二<北海道・札幌中島ライオンズクラブ>)