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クラブ結成による
会員拡大を目指す
334-D地区ガバナー 森川直之

10年後のライオンズクラブ
「創造しよう、10年後のライオンズクラブ」。これは、私が今期掲げたテーマです。クラブ数の減少、会員の高齢化、地域の人口減少。こうした課題に直面する中で、今こそ、ライオンズクラブの未来を自分たちの手で創り出す時であり、そのためにはクラブの結成によって会員を拡大することが不可欠であると強く感じています。
当地区では今年度開始から2カ月ほどで5クラブを結成しました(10月1日現在)。この集中的なクラブ結成をどのように実現しているのかをここでご紹介いたします。この情報が何かしらのご参考になればうれしく思います。
チーム作りこそが会員拡大の鍵
第二副地区ガバナーとして活動を始めた頃、クラブ数の減少に大きな危機感を抱きました。「このままでは、ライオンズの灯が消えてしまうかもしれない」という思いから、「5クラブ10支部」という理想を掲げ、行動を開始しました。役員は、従来の輪番制、推薦制に頼るのではなく、副地区ガバナーの時代から、情熱を持った人材との対話を重ね、私の思いに賛同してくれるライオンを選任しました。営業型のリーダーを中心に、数字の積み上げに強く、行動力のあるメンバー8人からなるガバナー直轄のGETチームを編成。このチームが、現在のクラブ結成の大きな力になっています。
従来の枠組みにとらわれない新しいクラブの形
私は企業内クラブの可能性に注目しています。若い世代の奉仕への関心が高まる中、企業がライオンズ活動を通じて社会貢献を示すことは、採用や社員の定着にもつながります。実際、私の会社でも若手社員を中心にクラブを立ち上げました。奉仕活動を仕事の一部として取り入れることで、自然と継続できる仕組みができました。
また、地域の祭りグループ、こども食堂、動物保護団体など、地域に根差した活動を中心にクラブの結成を進めています。奉仕活動が、地域との絆を深める場になっているのを実感しています。
今期の目標は、10クラブと14支部の結成です。そのうち半分は企業内クラブになる予定です。更に、システムエンジニアやAI技術者などを対象にした「バーチャルクラブ」の構想も進めています。物理的に集まるのが難しい人たちでも、技術者が関心のある勉強会を開催し、他の技術者と交流しながら奉仕活動を続けられる仕組みを考えています。
新たに結成される企業内クラブ等のスペシャルティクラブのために、新しいリジョンを設ける構想もあります。従来のクラブ文化とすみ分けることで地区内での共存を図り、持続可能な運営を目指しています。
変化を恐れず、対話を重ねて
改革には、どうしても抵抗があります。でも私は、反対意見のメンバーから「逃げない」「嫌がらない」、そして「足を運ぶ」ことを大切にしています。説明を重ねることで、少しずつ理解が広がり、空気が変わっていくのを感じています。
地区ガバナー公式訪問のスタイルも見直しました。方針発表を先に行いクラブ例会と合わせ2回訪問することで、クラブとの対話がより深まりました。
地域社会のために
私は個のためではなく、未来のライオンズクラブのために、ひいては地域社会のために、日々活動しています。副地区ガバナー時代から、チーム編成に関して戦略的な検討を重ね、クラブ結成の可能性や手法について勉強し、学びを深めてきました。こうした地区ガバナー就任以前の準備、学び、対話の積み重ねが、現在の成果につながっていると実感しています。これは、単なる数字の達成ではなく、10年後のライオンズクラブが今よりもっと活気にあふれ、地区に持続可能な奉仕の文化を根付かせることを目指した取り組みの結果であると捉えています。
2025.10更新(334-D地区ガバナー/森川直之)