投稿リポート
被災地能登の復興を願い
物産販売と教材寄贈
石川県・小松ライオンズクラブ
#災害支援
#青少年支援

小松市では今年で49回目を数える市民の祭典として、10月11、12日に小松駅周辺で「どんどんまつり」が開催された。当地で昔から盛んな大太鼓をまつりの象徴とし、その響きに乗せて「どんどん集まろう」「どんどん産業を、文化を、市勢を発展させよう」との願いを表したものだ。有名DJによるステージパフォーマンスやダンスコンテスト、被災地能登の輪島キリコの展示と巡行が行われ、地元のグルメを楽しめる飲食ブースも並ぶなど、市民総出のまつりだ。
小松ライオンズクラブ(鹿田稔夫会長/63人)は334-D地区の能登震災復興支援の事業と協働し、「買って応援!売って応援!~能登のいい物詰合せ~能登復興支援福袋」と銘打ち「福袋」を販売して能登の復興を応援した。輪島ライオンズクラブを通じて、小松ライオンズクラブのメンバーが能登の事業者から食品や工芸品を購入することによって、能登の事業者に対する経済支援を行い、またその物産品を購入額の半額でまつりの来場者に販売。能登の物産品を届けることによって、全国的に薄れつつある震災の記憶を130㎞以上離れた小松の地で共有することが、今後の支援につながると考えた。

販売会場では、メンバーと家族会員総勢35人が準備から販売対応までを行った。販売個数は50セット。11時の販売開始だったが30分前から行列ができ始め、開始6分で即完売という予想外の事態となった。この結果から復興支援に対するエネルギーを感じると共に、震災前の穏やかな能登へという願いを来場者と共感した。
能登では震災後、学校のグラウンドに仮設住宅が建ち、児童生徒が思うように運動できない状況が続いている。また、学校の仲間が震災によって移住を余儀なくされ、離れ離れになったという話も聞く。小学校に再び元気な声と笑顔が戻ってほしいという願いを込め、販売収益は全額、輪島市内に統合開校する小学校や義務教育学校の児童生徒の教育に役立つ教具教材の寄贈に充てる。
2025.10更新(幹事/櫻井康輔)

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