投稿リポート
地域の声で復活
ASO KOUGEN CUP 2025
熊本県・阿蘇ライオンズクラブ
#青少年支援

10月12日、阿蘇ライオンズクラブ(矢羽田主会長/45人)は、阿蘇西ふれあい市場あかみずにおいて「ASO KOUGEN CUP 2025」を開催した。前日15時からは、メンバー総出で通信機器やゲーム機器の設置、テント・イスの搬入など会場設営を実施。本番に向けた準備を進めた。
この大会は、かつて地域で親しまれていた「高原杯学童ソフトボール大会」を前身とするもので、今回で節目の第50回大会を迎える。以前は多くの小学生チームが参加し、地域の交流と青少年育成の場として定着していたが、少子化によるチーム減少やコロナ禍の影響により、過去7年間は開催を中止せざるを得なかった。
しかし、「地域の大会を絶やしたくない」という住民の声に後押しされ、阿蘇ライオンズクラブが中心となって企画を一新。時代の流れに合わせ、ソフトボール大会からeスポーツ大会に生まれ変わり、地域の新たな挑戦として復活を果たした。
秋晴れに恵まれた当日、午前9時30分に参加者が集合し、午前10時から開会式が行われた。会場には選手や観客の他、新聞社の記者も取材に訪れ、地域の注目の高さがうかがえた。来賓あいさつに続き、担当者から大会ルールの説明があり、参加者たちは真剣な表情で耳を傾けていた。
大会には阿蘇市及び阿蘇郡の小中学生35人が出場。競技は、プロ野球スピリッツAの部、プロ野球スピリッツ2024-2025の部、ぷよぷよ(パズル)の部、グランツーリスモ(モータースポーツ)の部の4部門で行われ、体験コーナーも用意された。プレー中にハイスコアが出るたびに会場から歓声が上がり、子どもから大人まで笑顔に包まれた。午後の決勝戦では、野球ゲームによる白熱した接戦が展開され、観客もモニターに釘付けとなった。
優勝したのは阿蘇市の中学生。「このような場所で自分の力を発揮できてうれしい。次回もぜひ参加したい」と力強く語り、会場からは大きな拍手が送られた。
長い中止期間を経て、地域の絆が再び一つになった今回の大会。阿蘇ライオンズクラブでは「We Serve(われわれは奉仕する)」の精神の下、青少年の健全育成と地域の活性化に今後も力を注いでいきたい。eスポーツという新たな形を通じて、これからも地域の未来を照らし続けていく。
2025.10更新(会計/西本貴志)