国際財団 がんと闘う子どもたちへ
より安全な空間を提供

がんと闘う子どもたちへより安全な空間を提供

チュニジアの首都チュニスにある国立骨髄移植センター(CNGMO)の免疫血液・幹細胞移植科は、北アフリカ屈指のがん治療施設である。同センターでは、毎年6,000件の診療を行い、平均500人の患者を受け入れ、約40件の骨髄移植を実施し、がんと診断された成人や子どもたちに必要な治療を提供している。

がん治療を受けた子どもたちは免疫機能が低下して感染症にかかりやすい状態になることがあるため、彼らの治療や回復には厳密に管理された環境が不可欠だ。しかし残念ながら、センター内にある小児がん患者専用の隔離病室5室には、医療用として十分な性能を備えた空気浄化設備が整っていなかった。

このことを踏まえて、ライオンズはライオンズクラブ国際財団(LCIF)のマッチング交付金3万210ドルを活用し、集中治療室に3台の移動式空気浄化装置を設置した。

プロジェクトマネジャーを務めたラミア・セバイ第2副地区ガバナーは次のように説明する。
「若いがん患者は、すぐに浄化された空気の恩恵を受けました。彼らは移植の準備や集中的な化学治療を受けており、ほぼ完全な骨髄無形成の状態にあります。感染のリスクが非常に高く、命を脅かす状態です」

患者やその家族にとって、この取り組みの恩恵は、より安全な治療環境が整ったことだけにとどまらない。設備の改善が、治療成績の向上と入院期間の短縮を後押しし、子どもたちがより早く家族のいる家へ帰ることを可能にした。また、病室がより早く空けば、治療開始を待つ他の子どもたちをより早く受け入れることができるようになる。

「親たちにとっては、子どもが家に帰ってくる喜びに加え、治療費の負担を軽減し、欠勤を減らすこともできます。何よりも、家族が受ける心理的悪影響やストレスを軽減することになるのです」とセバイ副地区ガバナーは話す。

このようなプロジェクトは、LCIF交付金による奉仕事業がどのように地域社会を強化し、支援を必要とする家族を助けているのかを示している。交付金を通じて、ライオンズは世界各地でさらに多くの人々へ奉仕することができる。LCIFのマッチング交付金についてはこちらを参照。

2026.10更新(国際協会指定記事 文/シェルビー・ワシントン)