投稿リポート 学生支部の「創る奉仕」
チャレンジパーク

学生支部の「創る奉仕」チャレンジパーク

春日井中央ライオンズクラブ(田中智司会長/96人)のクラブ支部として、クリエイト支部(柿本知樹支部会長/17人)は2025年1月に活動を開始した。大学生が集まって発足したクラブ支部で、「自分たちの手で、地域に残る奉仕を創りたい」という気持ちが強く、支部名を「クリエイト」とした。

その最初の挑戦が、2026年4月18日に愛知県春日井市の複合施設ネクシティパレッタで主催した「かすがい★チャレンジパーク」である。消防士なりきり体験やサイエンスワークショップ、ポニーとの触れ合いなど、子どもたちが体験できる場を用意。「やってみたい!」があふれる一日を提供し、さまざまな体験から「好き」と「夢」を見つけてもらおうというイベントだ。
 
企画は約1年前から少しずつ積み上げてきた。春日井市への後援申請、消防・警察との調整、会場の導線や安全面の確認など、やることは予想以上に多かった。中でも最後まで悩んだのが消防車の配置である。来場者の安全を守りつつ、体験としても「見える場所」に置きたい。しかし机上の検討では決めきれず、現地での確認が必要となった。消防署の職員に現地へ来てもらい、はしご車が入る消防用空地の存在を踏まえて調整した結果、「消防用の土地だからここに置ける」という結論に至り解決できた。関係機関と同じ場所を見て、同じ前提に立って物事を決めることの重要性を実感した出来事であった。

当日は1,000人以上が来場し、会場は終日にぎわった。ブースは春日井中央ライオンズクラブの会員企業を中心に、地域の力を持ち寄る形で構成した。クラブ支部企画としては、不要になったおもちゃやぬいぐるみ等を集めてバザーを実施し、1万6,450円の売上を得た。収益は今後の活動費として活用する。物を循環させながら活動の継続にもつなげる、クリエイトらしい一歩になったと感じている。開催前後には『中日新聞』にも取り上げてもらい、地域に活動を知らせる良い機会にもなった。

学生という立場でイベントを主催し、「かすがい★チャレンジパーク」を成功させたことは、自分自身の大きな自信へとつながった。自分一人では絶対に成功することはできなかったが、多数のクリエイト支部会員やライオンズ会員の協力があってこそ、社会奉仕につながるイベントができたのだと考える。学生がやりたいと思うことを支えてくれる春日井中央ライオンズクラブを始め、これまでにライオンズクラブが築いてきた土台がなければ、このような貴重な経験はできなかった。協力してくださった皆様に心から感謝を伝えたい。

一方で、初開催だからこそ課題もはっきり見えた。まず、準備は当日だけでは間に合わない。次回は前日午後から机を出して設営を進め、当日は最終調整に集中する態勢に改める必要がある。開始時間が早く、序盤の来場が伸びにくかった点も反省点である。時間設定と告知の組み立てを見直し、立ち上がりから来場者が動きやすい流れを作りたい。また、ブースの配置図は事前に会場と共有し、必要な机と椅子の事前申告を徹底する。現場の混乱を減らし、出展者も運営側も余裕を持てる形にするためである。収益面も改善の余地がある。活動を続けるには資金の見通しが欠かせず、バザーの運用や仕組みを工夫していく必要がある。さらに、ポニーとのふれあい体験の場所は導線上で目立ちにくく、魅力を十分に生かし切れなかった。配置と見せ方を再設計し、体験の価値が自然に伝わる空間にしたい。

今回、実現できたことと同時に問題点も浮かび上がった。だからこそブラッシュアップしながら、毎年の開催を継続していきたい。クリエイト支部は「創る奉仕」を合言葉に、地域の子どもたちと家族が「やってみたい」に出会える場を、これからも自分たちの手で育てていく。

2026.05更新(臼井和輝)