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ライオンズ未来子供支援
シンポジウム
333-B地区(栃木県)

333-B地区(前原正義地区ガバナー)では、日頃からこども食堂・教育支援、青少年健全育成活動、薬物乱用防止教室の実施など、多岐にわたる奉仕活動を展開してきた。そうした活動を通して実感するのが、子どもの貧困がもたらす深刻な影響だ。十分な食事が取れないことによる栄養不良、学習環境が整わないことによる学力低下、人とのつながりが希薄になることによる孤立感。これらが重なって子どもたちの成長機会そのものが制限され、結果として将来の進学・就職の選択肢が狭まり「貧困の連鎖」が生じている。
1月24日、宇都宮市のオリオンスクエアで開催された「ライオンズ未来子供支援シンポジウム」は、子どもたちを取り巻く諸問題の中でも特に「教育格差」をテーマとして企画された。前原地区ガバナー(石橋ライオンズクラブ)は開会あいさつの中で「子どもたちが安心して学び、将来の夢を描けるようなサポート、支援体制をどう作っていくのか、本日は行政・学校・学生の方々に幅広くご意見を頂きたい」と趣旨を説明した。

このイベントでは、教育格差の現状や支援のあり方について行政、学校、学生を始め幅広い層から意見を求めるためにトークセッションを行った。多様な視点から現在の子どもたちの考えや要望、問題点、未来の子ども支援の方向性を共有し、行政・民間・地域が連携した取り組みを考える場を作りたいとの指針の下、前原地区ガバナー、福田富一栃木県知事(宇都宮中央ライオンズクラブ)、坂村哲也下野市長(石橋ライオンズクラブ)、栃木県観光大使のお笑いコンビ・U字工事、春日正男作新学院大学教授、学生(高校生、大学生)代表4人がパネリストを務めた。

トークセッションの中では、教育格差対策として、栃木県や下野市における低所得世帯向け補助制度の拡大、体験格差解消として、寺子屋やこども食堂を拠点にした創造力伴走支援の充実が挙げられた。子どもの内面的問題と出会いの場不足には、こども食堂(現在77カ所)やフードバンク(23団体)の強化・拡充、留学支援としては大学コンソーシアムに依頼して手続きを簡素化する方法が示された。さらに、経済指標として利用されるビッグマック指数(米ドル基準で日本は世界44位/-46.3)などを参考に経済格差是正を目指し、全体予算を増強していくことが提案された。
これにライオンズクラブ等の民間支援を取り入れながら、子どもの未来伴走型の居場所を構築していくこと、また、大学生を対象にキャンパスライオンズクラブの結成支援もしていくことなどが確認された。

同時に開催されたイベントとして、333-B地区内のライオンズクラブによるチャリティー支援ブースやLCIF、栃木県アイバンク、社会福祉法人等の多くのブースが出店された。
また、子どもたちによるバンド演奏、ダンスパフォーマンス、和太鼓演奏、そしてU字工事によるトークショーなど多彩な催しが華を添えて、シンポジウムは多くの観客を呼び込んで盛大に挙行された。

今回の取材を通じて、全ての子どもたちが安心して学び、将来の夢を自由に描ける社会を実現するためには、単なる一時的な支援にとどまらず、持続可能なサポート体制の構築が不可欠であると感じた。私たちライオンズクラブは「We Serve」のスローガンの下、子どもたちの未来を真剣に考え、行政、学校、学生、地域住民を始めとする多くの人と議論を深め、具体的な解決策を模索していく必要がある。
盛りだくさんのプログラムの最後、前原地区ガバナーは「ライオンズクラブは、これからも子どもたちの笑顔と可能性を守るために全力で奉仕を続けてまいります。今後ともご支援よろしくお願いいたします」との力強いあいさつでシンポジウムを締めくくった。
2026.02更新(取材:ライオン誌日本語版委員会副委員長/水沼孝夫〈栃木県・真岡ライオンズクラブ〉)

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